「競艇に挑戦したい!」と思っても、初心者の方はそもそも何から手を付ければ良いのか分からないのではないでしょうか?
この記事では、知識が全く無い競艇初心者の方へ向けて競艇の基礎知識をご紹介します!
- 競艇の基本ルールとは?
- 「払戻金」や「オッズ」って何?
- 「決まり手」って何?
この記事を読むと、競艇をもっと楽しめるようになりますよ!
競艇初心者向け:競艇の基本ルールは?
競艇を楽しむために、まずは基本的な知識を身に付けましょう。
- ボートレースは6艇で争う!
- 1周600mを3周する計1,800mの競技
- フライングスタート方式を採用している
- 舟券は競艇場内外で購入ができる
①:ボートレースは6艇で争う!
ボートレースは、6艇でレースを行います。そして、6艇にはそれぞれ番号と色が決められています。
- 1号艇=白
- 2号艇=黒
- 3号艇=赤
- 4号艇=青
- 5号艇=黄
- 6号艇=緑
6艇しかないので、レースごとに出馬数が異なることもある公営ギャンブルの競馬より予想しやすいことが特徴ですね。
②:1周600mを3周する計1,800mの競技
ボートレースではスタートラインを通過後、艇で第1ターンマークと第2ターンマークを順番に旋回。1周600mのレースコースを3周、計1,800mを回り、入着順位を決定します。
③:ボートレース独特の「フライングスタート方式」がある
ボートレースのスタートでは、「フライングスタート方式」が採用されています。一斉スタートの陸上競技とは異なり、選手が決められた時間内にスタートラインを通過する方式です。
フライングスタート方式は、スタートラインを他の艇より早く通過すれば有利になります。
しかし、スタート2分前などを示す大時計が0秒を示す前に通過してしまうと「フライング(F)」、1秒以上遅れて通過すると「出遅れ(L)」と判定され、そのレースは欠場になってしまいます。

④:舟券は計4ヶ所で購入可能!
「舟券」は、買った艇の番号と金額が書かれた券のこと。舟券は、レースが開催されている競艇場や競艇場近くのボートレースチケットショップで購入が可能です。
そして、見事予想が的中した舟券を競艇場内の自動払戻機に入れると、購入金額とオッズに応じて払戻金が貰えます。
また、電話投票やインターネットで舟券を購入する際は、入会金・年会費無料の「テレボート」を利用すると舟券を買うことができます。

舟券はマークシートを使って購入する
競艇場やボートレースチケットショップでは、マークシートを使って舟券を購入します。
用意されているマークシートに、
- レース
- 開催場
- 式別 ※単勝、三連単など舟券の種類のこと
- 1着(2着・3着)※舟券の種類によって異なる
- 金額
- 単位
以上をマークして、自動発券機に持って行くと購入できます。

「払戻金」と「オッズ」って何?
競艇には、予想の際に必ず目にする「払戻金」、「オッズ」があります。それぞれご紹介します。
①:払戻金とは?
払戻金とは、舟券の売り上げから競艇場の取り分を引いた金額のこと。競艇では控除率が25%と決められているので、払戻金は売り上げの75%となります。
払戻金の受け取り金額は、「(式別ごとの舟券の総売り上げ ー 競艇場の取り分)÷的中した票数」で計算できます。そのため、「どの舟券が当たると、払戻金がいくら貰えるのか」はレース前の「オッズ」を確認しましょう。
なお、払戻金の有効期限は60日間です。受け取りができなければお金もゲットできないので、払戻金があった場合は確実に受け取りましょう。
②:オッズとは?
オッズとは、「舟券が的中した際に購入した金額の何倍をゲットできるのか」を表した倍率のこと。「払戻金の総額/的中した舟券の売り上げ」で、舟券の種類ごとに計算されます。
そして、オッズは人気の高い艇ほど低く、人気の低い艇ほど高くなります。「オッズが低い選手=人気のある強い選手」と考えると覚えやすいでしょう。
また、オッズは的中させることが難しい舟券ほど高い傾向にあるので最も高いのは三連単、最も低いのは単勝となります。
競艇で勝つためには、オッズと的中率のバランスを考えながら舟券を購入すると良いでしょう。

注意点は、オッズは舟券の売り上げによって変化するため、レース直前まで変化し続けること。早めに舟券を購入すると、いざレースが始まる際にはオッズが変わっていることもよく起こります。
さらに、自分が買ったことで、オッズが下がることもあります。特に、単勝や複勝は売り上げが少ないので、自分で単勝や複勝を購入した際は、特に気をつけて予想を立てましょう!
レースの分類は? :全部で5種類!
競艇のレースは、全部で5つの「グレード(格付け)」に分類されます。
- SG
- G1
- G2
- G3
- 一般戦
この格付けのことを「グレード」といい、グレードが最も高いレースがSG、最も低いレースが一般戦となります。
グレードごとの開催回数と出走条件
グレードごとの年間回数と選手が貰える優勝賞金、出走条件や主なレース、レース内容をまとめました。
グレード | 年間回数 | 優勝賞金 | 出走条件 | 主なレース | 特徴 |
SG | 8回 | 1,700万〜1億円 | レースによって異なる | グランプリなど | 強豪が揃うボートレース界最高峰レース |
G1 | 約35回 | 480万円以上 | 原則A1級レーサー | プレミアムG1 周年記念など |
原則A1級レーサーのみが出場できるレース |
G2 | 約8回 | 450万円以上 | 特になし | 秩父宮妃記念杯 モーターボート大賞など |
G1に準ずる強豪が集まるレース |
G3 | 約50回 | 105万円以上 | 特になし | 企業杯 オールレディース マスターズリーグなど |
オールレディースやイースタンヤング・ウエスタンヤング。企業協賛レース |
一般戦 | 毎日 | 74万円以上 | 特になし | SG、G1〜3以外のレース | 地元戦は賞金がやや高い |
SGやG1には出走資格があり、実力のある選手しか参加できません。実力差も拮抗しているので、波乱のレース展開が起こりやすくなっています。
決まり手は?:全部で6種類!
ボートレースには、「決まり手」が全部で6種類存在します。決まり手とは、そのレースがどのようなレース展開で1着が決まったかを指す言葉です。
- 逃げ
- 差し
- まくり
- まくり差し
- 抜き
- 恵まれ
以上の6種類があります。ここでは、1つずつ解説していきます。
逃げ
「逃げ」は、イン(一番内側のコース)の艇が、レース中に他の艇に抜かれずに、1番早く第1ターンマークを回る戦法。
ちなみに、競艇では、イン逃げの平均勝率が50%を超えています。そのため、決まり手の半分以上は「逃げ」だと言えますね。
差し
「差し」とは、インより外側の艇(2〜6コースのレーサー)が内側に入って抜く決まり手です。インの艇が第1ターンマークを回るときは膨らんで回りますが、その隙をつくと決まりやすいです。
しかし、選手には、前走する艇のカーブの軌道を読む判断力、隙間に艇を差し込む高度な技術が必要です。
まくり
「まくり」とは、2〜6コースのレーサーが第1ターンマークを回るときに、内側の艇を圧倒的なスピードで外側から追い抜く戦法です。
選手には、0秒ギリギリのスタートをトップスピードで行う高度なスタート技術が必要になります。しかし決まり手の中でも、最も大胆で迫力があります。
まくり差し
「まくり差し」とは、いくつかの艇をまくった後で、先行しようとした艇を差す決まり手。
まくり差しは、非常に高度なテクニックが必要な戦法です。「まくり」のためのスタート感と、「差し」のための操縦技術の両方が必要になります。そのため、トップレベルの選手の方が得意な決まり手です。
抜き
「抜き」とは、第1ターンマーク以降に1着が入れ替わり、そのままゴールしたときの決まり手。ボートレースでは1周目の第1マークを抑えたレーサーの勝率が高いですが、3周の間に逆転することもあります。
しかし、競艇は約90%の確率で、第1ターンマークで勝負が決まる競技。決まり手が「抜き」になることは、ほぼありません。
恵まれ
「恵まれ」は、
- 転覆などで1着の艇がリタイアしたときに繰り上げで1着になった
- 先行したボートがフライングなどでレースから除外された
などの状況で決まります。こちらも抜きと同じく、実際のレースで見ることはあまりありません。
まとめ:競艇初心者でも基礎知識をマスターすればもっと楽しめる!
今回は、競艇初心者の方へ向けて、競艇の基礎知識をご紹介してきました。
〜競艇の基礎知識まとめ〜
- ボートレースは6艇で競う
- レースは「フライングスタート方式」
- 「払戻金」「オッズ」は特に注意
- レースの分類は5種類
- 決まり手は6種類
競艇を始めよう! と思っても、ルールが難しそう…と躊躇ってしまう人もいるはず。しかし、基礎知識さえ理解しておけば、競艇はとっても楽しいんです。 競艇初心者の皆さん、ぜひこの記事を参考にしてレースを予想してみましょう!
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